て・あ・ての鍼灸

鍼灸治療は経穴を刺激することによって、体内の自然治癒能力を促進します。
中国医学理論によると、経絡とは体のさまざまの部位や臓器を介して気（エネルギー）や血液を循環させる通路を意味します。
気または血液の循環が阻害されると、それは、経絡での障害や臓器の機能不全を引き起こし、最終的には疾患および障害に至ります。鍼治療は、経絡の滞りをなくし体内に自由な気の流れと血液を復元することができます。研究によると、鍼治療は、測定可能な生理的効果を持っています。針を経穴に挿入されたとき、地域の血流を増加させ、脊髄や脳に信号を送るだけでなく、これらの刺激は、身体の痛みの知覚を減少させるβ-エンドルフィン、エンケファリン及びダイノルフィン、などの内因性オピオイドの放出を誘導します。鍼治療の治療効果は、疼痛管理に限定されるものではなく体内の免疫系、胃腸系及び代謝に影響を与えます。ゆえに鍼治療は、非常に多くの異なる疾患および障害を治療するために広く使用されているのです。

よくある質問

Q.鍼はどのような働きをするのですか？ 痛いですか?
鍼灸針は非常に細い（直径0.2〜0.25ミリメートル）のでほぼ痛みを感じません。時折、針挿入時に軽い痛みを感じるかもしれませんがすぐに消えます。また針が正しいツボに達すると、軽度の重さ、痛み、膨満感を感じることがあります。

Q.どんな針を治療に使用されていますか？
治療に使用されるすべての鍼は滅菌されたステンレス鋼から作られている使い捨ての鍼(ディスポ鍼)です。

Q.鍼治療の副作用はありますか？
鍼治療に副作用はほぼありません。

Q.何回くらい治療が必要になりますか？
個々の身体状態や重症度によります。通常、慢性疾患は、急性疾患よりも多くの治療を必要とします。治療後すぐにに良好な結果を感じる方もおられれば、人によっては改善を感じるようになるのに時間がかかることがあります。慢性疾患治療にはためには、患者さんが治療を継続するかどうかを決める前に、最低6回の治療を受けることをお勧めします。